不妊治療の道のりは本当に予測不能ですよね。今回は、私自身の自然周期モディファイド法での体験と、まさかの移植中止についてお話しします。
自然周期に挑戦するも、排卵済みでまた中止に…
「今周期こそは!」と期待を込めてスタートした自然周期モディファイド法。これは、体への負担を抑えつつ、自身の排卵リズムに合わせて移植を目指す治療法です。
これまでのホルモン補充周期では、思うような結果が出なかったため、自然の力に賭けてみたかったのですが…。
残念ながら、診察の結果は「排卵済み」。またしても、移植中止となってしまいました。
この「排卵済み」の一言を聞いた時の落胆は、不妊治療を経験された方ならきっと共感してくださるのではないでしょうか。せっかく頑張ってきた1周期が、また無駄になってしまったという虚無感に襲われます。
「なぜ自然周期を選んだのに、排卵済みになってしまうのか?」
それは、自然周期の最大のメリットである「身体への優しさ」の裏返しでもあります。薬で厳密にコントロールしない分、排卵のタイミングが予測しづらく、早く排卵してしまうリスクがあるのです。
また1ヶ月待ち…排卵済み中止を避けるための選択
採卵中止となると、また次の周期まで待たなければなりません。この「1ヶ月」が、不妊治療中の私たちにとっては本当に長く感じられますよね。精神的にも、時間的にも、このサイクルは非常に辛いものです。
私も「また排卵済みで中止になるのは嫌だ!」という強い思いから、次周期の方針を再検討しました。
結果、来周期は再びホルモン補充周期へ切り替えることを決断。ホルモン補充周期は、薬の力で排卵のタイミングをコントロールしやすいため、排卵済みでの中止というリスクを減らすことができます。
これまでのホルモン補充周期では、残念ながら過去3回は成功に至っていません。だからこそ自然周期に挑戦したのですが、今回の経験を通して、まずは確実に採卵まで進めることを優先しようと考えました。
新たな希望「イントラリポス点滴」に期待

ホルモン補充周期への切り替えは、不安がないわけではありません。しかし、今回は新たな希望も持っています。それが「イントラリポス点滴」です。
イントラリポス点滴は、免疫系のバランスを整えることで、着床率の向上や流産率の低下が期待されている治療法です。特に、着床不全の経験がある方や、私のようにこれまでの治療でなかなか結果が出ない場合に、選択肢の一つとして検討されることがあります。
今回のホルモン補充周期では、このイントラリポス点滴を併用する予定です。この組み合わせが、私にとっての突破口となることを心から願っています。
自然周期の注意点と病院選びの重要性
今回の経験から、改めて自然周期の難しさと、病院のサポート体制の重要性を痛感しました。
自然周期で成功に繋げるためには、排卵のタイミングを逃さないよう、頻繁な通院と精密な検査が不可欠です。卵胞の育ち具合やホルモン値を細かくチェックしてもらい、適切なタイミングで採卵に進む必要があります。
もし、仕事などで通院が難しい状況にある場合、自然周期はかえってリスクとなる可能性も。限られた時間の中で最大限の結果を出すためにも、ご自身のライフスタイルに合った治療法、そして手厚いサポートを提供してくれるクリニック選びが大切だと改めて感じました。
次周期へ向けて:前向きに諦めない心
不妊治療は、本当に先の見えない道のりです。喜びもあれば、今回のように落胆することもあります。
でも、大切なのは「諦めない心」と「前向きな姿勢」だと信じています。今回の排卵済みによる移植中止という辛い経験も、きっと次の成功へのステップだと捉え、また新たな気持ちで次周期に臨みたいと思います。
同じように頑張っている皆さんの心に、私の体験が少しでも寄り添えますように。
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