「これから不妊治療を始めるけど、費用が一体いくらかかるか不安…」
「体外受精に進んだけど、高額な請求に心が折れそう…」
不妊治療と向き合う中で、多くの人が直面する「お金」の問題。出口の見えないトンネルの中で、治療費の心配までするのは本当に辛いことですよね。
私は今年採卵12回、移植4回を経験しました。
今回は、そんな不安を抱える方々のために、私が実際に1年間で支払った不妊治療費のリアルな総額と、その詳細な内訳をすべて公開します。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- 採卵4回・移植3回にかかった1年間のリアルな費用総額
- 手術、先進医療、その他の具体的な費用内訳
- 高額な治療費の負担を大きく減らすことができた具体的な方法
この記事が、あなたの「お金の不安」を解消し、前向きに治療と向き合うための道しるべになれば嬉しいです。
【費用明細】不妊治療1年間のリアルな総額は1,005,452円でした
早速ですが、私が2024年10月から2025年10月までの1年間でクリニックに支払った費用の総額は、
総額:1,005,452円
でした。
改めて数字で見ると「やっぱり高かったな…」と衝撃を受けます。「このお金があれば…」と考えてしまうことも一度や二度ではありませんでした。私の場合は、毎月のお給料のほとんどが治療費に消えていく…という生活でした。
年間100万円の治療費、驚きの内訳は?【先進医療が費用の約半分を占める現実】
では、この100万円という金額が、どのような治療に使われたのか。
私が記録していた費用明細から、その驚きの内訳を大公開します。
1年間の不妊治療費の内訳
総額:¥1,005,452
驚くべきことに、最も大きな割合を占めたのは「採卵」や「移植」といった手術そのものではなく、妊娠率を上げるためのオプションである「先進医療」でした。
① 先進医療費用: 450,204円(総額の約45%)
妊娠の可能性を少しでも高めるために追加した、保険適用外のオプション治療です。
- 具体的な治療内容: タイムラプス、ザイモート、二段階胚移植法、子宮内フローラ検査 など
- 現実: 1つ1つは数万円でも、治療を重ねるごとに積み重なり、結果的に年間費用の半分近くを占める最大の出費となりました。
② 手術費用: 177,582円(総額の約18%)
不妊治療の根幹をなす、採卵や移植といった処置にかかった費用です。
- 具体的な治療内容: 採卵術(4回分)、胚移植術(3回分)
- 現実: これらは保険適用(3割負担)になることが多いですが、それでも年間で見ると大きな金額になります。
③ その他の費用: 377,666円(総額の約37%)
上記以外にかかった、診察や検査、薬代などの費用です。
- 具体的な内容: ホルモン値を見るための血液検査、超音波検査、ホルモン補充周期の薬代 など
- 現実: 1回あたりの金額は小さくても、通院のたびに発生するため、「塵も積もれば山となる」を実感する項目でした。
【最重要】支払った100万円のうち、62万円以上が戻ってきた話
「先進医療だけで45万円も…やっぱり無理かも」
そう感じた方も、どうか諦めないでください。
なぜなら、先ほど内訳を説明した費用のうち、
- 先進医療費用(450,204円)
- 手術費用(177,582円)
この合計 627,786円分が、私が加入していた「医療保険」の給付対象だったからです。
- 手術費用(177,582円) → 「手術給付金」の対象に!
- 先進医療費用(450,204円) → 「先進医療特約」の対象に!
これらの治療を受けるたびに申請することで、結果的に支払った費用の半分以上(私の場合は約8割)が給付金として手元に戻ってきたのです。この制度がなければ、高額な先進医療に踏み切ることはできませんでした。
これから治療する方へ。今すぐ自分の保険で確認すべき3つのこと
この経験から、不妊治療を考えている、もしくは現在治療中の方に、私が一番伝えたいアドバイスがあります。
それは、自身が加入している医療保険の証券を確認することです。
確認すべき質問は、以下の3つです。
- 「体外受精を検討しています。採卵術や胚移植術は、手術給付金の対象になりますか?」
- 「先進医療特約は付いていますか?また、不妊治療で使われる先進医療(タイムラプス等)は対象ですか?」
- 「給付金を請求する際に、どのような書類(診断書、領収書など)が必要ですか?」
この3つを確認するだけで、あなたのお金の不安は劇的に変わる可能性があります。もし今の保険が対象外なら、不妊治療に手厚い保険への見直しを検討するのも、将来への賢い投資だと思います。
まとめ:不妊治療の費用は、情報と準備で乗り越えられる
この記事では、私が1年間で支払った不妊治療費のリアルな総額と内訳、そして医療保険を活用して負担を軽減した体験談をお伝えしました。
- 1年間の治療費総額は100万円を超えた
- 内訳は「先進医療」が約半分を占めるという現実
- 医療保険の活用で、62万円以上が給付対象になった
- まずは自分の保険内容を確認することが何よりも重要
不妊治療には、本当にお金がかかります。出口の見えない治療にお金を払い続ける精神的な辛さも、痛いほど分かります。
でも、事前に正しい情報を得て、使える制度を賢く準備することで、その負担は必ず軽くすることができます。この記事が、あなたの暗闇を照らす、小さな光となれたら幸いです。
【補足:見落としがちな費用について】
今回公開した100万円には、クリニックでの支払いのみ計上しています。この他に、個人的に購入していたサプリメント代(月5,000円×12ヶ月=年間6万円)や、クリニックまでの交通費もかかっています。こうした「隠れ費用」も念頭に置いておくと、より正確な資金計画が立てられると思います。
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