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不妊治療で変わった価値観。努力が届かない現実の中で見つけた「自分を責めない」生き方

27歳から不妊治療を始め、5年間の治療を経て感じた変化を綴ります。同じように出口の見えないトンネルにいる方へ届けば嬉しいです。

目次

頑張れば報われると、信じていた

不妊治療を経験する前の私は、
「頑張れば報われる」「我慢強く続ければ、きっと乗り越えられる」
そんな価値観を、疑いなく信じていました。

自分のことも、我慢強いタイプだと思っていました。
多少つらくても、踏ん張れば前に進める。
努力は裏切らない。そう思って生きてきました。

だからこそ、不妊治療で直面した現実は、
それまでの価値観を大きく揺さぶるものでした。


計画通りに進める人生を思い描いていた

もともと私は、計画を立てて物事を進めるのが好きなタイプです。

30歳までに1人目を出産して、
2〜3年後に2人目が生まれたらいいな。
仕事や生活も、その前提で考えていました。

もちろん、すべてが完璧にいくとは思っていませんでしたが、
「大きく外れることはないだろう」という感覚はありました。

それが、不妊治療を始めてから、
少しずつ、確実に崩れていきました。


努力ではどうにもならないと気づいた瞬間

治療がうまくいかない周期が続いた頃、
特に、採卵を何度か経験しても思うように結果が出なかったとき、
私ははっきりと感じました。

「これは、努力や根性の問題じゃない」

頑張れば頑張るほど、どうにもならない現実が突きつけられました。
そのとき一番近かった感情は、悔しさだったと思います。

努力すれば報われることなら、努力すればいい。
でも、努力ではどうにもならないと気づいてしまったとき、
人はどうすればいいのか、分からなくなります。

その感覚は、今でも忘れられません。


当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなくなった

不妊治療を始める前は、
「結婚して、普通に生活していれば、子どもは授かるもの」
どこかでそう思っていました。

でも、実際にはそうではありませんでした。

どれだけ望んでも、
どれだけ準備をしても、
できないことは、できない。

この現実を受け入れるのは、簡単ではありませんでしたが、
同時に、世界の見え方が大きく変わった瞬間でもありました。


「うまくいかない側」になって、気づいたこと

自分が、うまくいかない側に立ってみて、
初めて分かったことがあります。

それは、
誰もがそれぞれ、表には見えない事情を抱えているということです。

最近は、SNSなどで攻撃的な言葉を目にすることもあります。
以前の私なら、ただ嫌な気持ちになっていたかもしれません。

でも今は、
「この人も、この人なりに何かつらいことがあるのかもしれない」
そう考えられるようになりました。

不妊治療を通して、
人に対して、少しだけ優しくなれた気がしています。


性格が悪くなったわけじゃない

治療中、
人を羨ましく思ったり、
素直に祝えなかったりして、
「自分、性格悪くなったな」と感じたこともありました。

でも今は、はっきり言えます。

それは、当たり前の感情です。

自分が努力しても手に入らないものを、
自然に手にしている人を見て、羨ましく思わない方が難しい。

それは性格の問題ではなく、
それだけ本気で望んでいたという証拠だと思います。

もし、同じように自分を責めている人がいたら、
「それでいいんだよ」と伝えたいです。


価値観が変わった今、思うこと

不妊治療を経験して、
私は「頑張れば必ず報われる」とは言えなくなりました。

でもその代わりに、
うまくいかない現実の中で、
人の痛みを想像する力を得た気がします。

この経験が良かったとは、簡単には言えません。
それでも、無駄だったとも思っていません。

同じ経験をした人が、
少しでも自分を責めずにいられるように。
そんな気持ちで、この記事を書きました。

※この記事は個人の体験談であり、医療的な助言を目的としたものではありません。治療については医師にご相談ください

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