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2段階移植の費用総額はいくら?専門クリニックの自費・保険適用費用内訳と着床率向上のオプション費用

不妊治療の中でも、着床率向上を目指して行われる2段階移植。これまで3回の移植経験がある私にとって、今回が専門クリニックでの3回目の移植となりました。

この治療で一体いくらかかるのか、費用面はやはり気になるところですよね。

この記事では、私が実際に受けた2段階移植の費用総額と詳細な内訳を、自費と保険適用に分けて詳しくご紹介します。さらに、医療保険の先進医療特約による費用支援の活用術、そして「イントラリポス点滴」や「高濃度ヒアルロン酸含有培養液」といった着床率向上オプションの費用についても解説します。

目次

私の2段階移植費用明細【総額約19.5万円】

今回の2段階移植周期でかかった総費用は、約194,965円でした。内訳は以下の通りです。

  • 保険適用外(自費)合計:145,685円
  • 保険適用合計:49,280円
  • 【全体合計:194,965円】

この約20万円という費用は、通院回数や薬の種類、選択したオプションによって変動します。私の場合の内訳を詳しく見ていきましょう。

保険適用外(自費)の内訳:着床率向上オプションも

費用項目金額(円)備考
特定の検査・処置費用14,685円移植周期開始時の診察や血液検査など
イントラリポス点滴13,200円移植前日に実施。免疫調整のため
胚培養関連費用・その他の自費項目131,000円二段階胚移植法
自費合計145,685円

特に注目していただきたいのが、イントラリポス点滴です。これは、着床を妨げる可能性のある免疫的な問題を調整するために行われる点滴治療で、私の場合は移植前日に3時間かけて実施しました。

点滴中は安静にしている必要があり、体力的・時間的な負担も感じました。費用は13,200円でした。

また、胚培養関連費用などがまとまって131,000円かかりました。これはクリニックによって内訳が異なりますが、胚のグレードアップや管理に関わる重要な部分です。

保険適用費用の内訳:移植手術代と高濃度ヒアルロン酸含有培養液

費用項目金額(円)備考
診察・薬代など7,030円移植周期中の診察費用や処方された薬代
移植手術代42,250円実際に胚を子宮に戻す手術費用
保険適用合計49,280円

高濃度ヒアルロン酸含有培養液(別名:エンブリオグルーなど)は、胚を子宮内膜に着床しやすくするための接着剤のような役割を果たすと言われており、着床率向上を目指すオプションとして知られています。

多くのクリニックでは先進医療として別途費用がかかる場合もありますが、私の通う専門クリニックでは保険適用内で利用できたため、経済的な負担が抑えられたのは大きなメリットでした。この点については、事前にクリニックでしっかり確認することをおすすめします。

知っておきたい!2段階移植で活用できる費用支援制度

高額な不妊治療費用を少しでも軽減するために、ぜひ活用したいのが医療保険や自治体の助成金です。

医療保険(先進医療特約)の活用

不妊治療では、保険適用外となる「先進医療」の技術が用いられることがあります。私の場合、医療保険の先進医療特約に加入しているため、今回の2段階移植で先進医療に該当する治療費について、今後申請を行う予定です。

ご自身の医療保険に先進医療特約が付帯しているか、また不妊治療のどのような項目が対象になるのかを事前に確認しておくことが非常に重要です。クリニックで発行される領収書や診断書に基づいて申請することになりますので、必ず保管しておきましょう。

自治体からの助成金制度の活用

私が利用したのは、自治体による先進医療の治療費助成金で、30,000円が支給されました。

この助成金は1回の移植に対して上限が30,000円と定められています。

正直なところ、採卵から移植まで、そして子宮内フローラやタイムラプス、Zymotといった高額なオプションまで含めると総額30万円を超える費用がかかっている中で、助成金が上限30,000円というのは「全然少ない」と感じざるを得ません。

私が採卵から移植までの期間で追加したオプションです。

  • 子宮内フローラ検査(約60,000円): 着床に影響を与える可能性のある子宮内の細菌バランスを調べる検査です。
  • タイムラプス培養(約33,000円): 胚の発育を連続的に観察することで、より質の良い胚を選び出すための技術です。
  • Zymot(ザイモート)(約35,000円): 精子を物理的な刺激を与えることなく選別し、より良好な精子を使って受精させることを目指す技術です。

先進医療にかかる費用は保険適用外ですが、国や自治体が不妊治療を支援する目的で助成金を設けている場合があります。お住まいの自治体によって制度の内容や助成額が大きく異なるため、必ず事前に情報収集を行い、ご自身のケースに適用されるか確認することをおすすめします。

2段階移植の体験から感じたこと:費用以外のリアルな負担と心の葛藤

不妊治療は費用面だけでなく、身体的、精神的な負担も非常に大きいものです。今回の2段階移植を通して、私が感じたリアルな負担と心の葛藤を正直にお話しします。

身体的な負担:繰り返しの治療と点滴の重さ

3度目の移植ともなると、身体的な負担は蓄積されていきます。特に印象に残っているのは、イントラリポス点滴を3時間受けたことです。副作用は特になかったものの、長時間拘束されること自体がストレスに感じました。

また、頻繁な通院、採血、内診、そしてホルモン剤の使用など、体は常に緊張状態にあり、疲れがとれにくいと感じる日々でした。

精神的な負担と「諦め」の選択肢:もう疲れた、本当に子供が欲しいのかも…

「今回で無理ならもう諦めようかな」――これが、正直な今の私の気持ちです。
これまでの移植がうまくいかなかったこと、そして今回の2段階移植も「どうなるのだろう」という不安。胚盤胞がなかなかできないという現実も、焦りを募らせます。

「どんどん年取っていくのに、今こんだけ課金してできないのはもう無理でしょ」という諦めや、「本当に子供が欲しいのかもわからんくなった」という戸惑い。こ

高額な費用をかけ、身体的にも精神的にも限界を感じる中で、「治療を続けるべきか、それともやめるべきか」という選択は、非常に重く、辛いものです。

2段階移植の費用を乗り越えるためのアドバイス

私の経験から2段階移植の費用と向き合う上で、そして治療を続ける中で、大切だと感じたことをお伝えします。

費用面のアドバイス

  • 事前の情報収集を徹底する:
    • クリニックによって、同じ治療でも費用や保険適用の範囲が異なります。複数のクリニックで費用について相談し、納得のいく場所を選ぶことが重要です。
  • 領収書は必ず保管する: 医療保険や医療費控除の申請に必要です。治療にかかった全ての領収書を日付順に整理しておきましょう。
  • 医療費控除も忘れずに検討: 保険適用分や医療保険の給付金、自治体の助成金を除いた自己負担額は、医療費控除の対象になります。年末調整や確定申告で活用しましょう。
  • 自治体の助成金情報は定期的にチェック: 制度は変更されることがあります。お住まいの市区町村の不妊治療に関する助成金情報を、定期的に確認しましょう。

精神面のアドバイス

  • 自分を責めないこと: 治療がうまくいかない原因を自分に求めがちですが、不妊は誰のせいでもありません。どうかご自身を責めないでください。
  • パートナーや信頼できる人、専門家への相談: 一人で抱え込まず、パートナーと感情を共有すること、友人や家族、あるいはカウンセリングなど専門家を頼ることも大切です。
  • 治療の「終わり」を考えておくことの重要性: 治療のゴールが見えないと、精神的な負担は増すばかりです。一時的な休息や、場合によっては治療を「諦める」という選択も含めて、自分にとっての納得できるラインを考えておくことも、心の準備として有効です。
  • 「子供が欲しい」という気持ちの再確認と、自分にとっての幸せの形を見つめ直す時間を持つ: 治療に追われる中で、本当に欲しかったものは何だったのか、改めて自分自身と向き合う時間を持つことも大切です。子供を授かることだけが全てではない、という視点も時には必要です。

まとめ:あなたの不妊治療の選択を応援しています

2段階移植の費用総額は約19.5万円と、決して安くない金額でした。しかし、費用以上に、繰り返しの治療による身体的な負担、そして何よりも「もう諦めたい」とまで考える精神的な葛藤は、想像以上に大きいものでした。

今回の治療結果がどうであれ、ここまで本当によく頑張ってこられたと思います。不妊治療は、ただお金をかければ良いというものではありません。費用面だけでなく、ご自身の心と体の健康を最優先に、後悔のない選択をしていくことが何よりも大切です。

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